猿の惑星は地球だった!衝撃の真実とシリーズ全作品解説
「この惑星は一体どこなのか?」
1968年の映画『猿の惑星』で主人公テイラーが砂浜で発見したのは、半ば埋もれた自由の女神像でした。この瞬間、観客は衝撃的な真実を知ることになります。この惑星は地球だったのです。
本記事では、シリーズの核心となる謎から最新作『キングダム』まで、『猿の惑星』の魅力を徹底解説します。初心者でも楽しめるよう、時系列や見どころを分かりやすくお伝えします。
猿の惑星の基本設定 – なぜ地球が舞台なのか
衝撃的な世界設定
『猿の惑星』の舞台は遥か未来の地球です。人類は核戦争により文明を自己破壊し、言語能力を失って野生化。一方で進化した猿たちが高度な文明を築いています。
人類の運命:
- 核戦争による文明崩壊
- 言語能力の退化と野生化
- 知的生命体としての地位失墜
猿社会の発展:
- チンパンジー、ゴリラ、オランウータンの階級社会
- 高度な科学技術と宗教システム
- 人間に対する完全な支配構造
シリーズ全作品解説

オリジナルシリーズ(1968-1973年)
猿の惑星(1968年)
基本情報:
- 監督:フランクリン・J・シャフナー
- 主演:チャールトン・ヘストン
- 上映時間:112分
宇宙飛行士ジョージ・テイラーが未知の惑星に不時着。そこは猿が人間を支配する世界でした。知的なチンパンジーの科学者ジーラやコーネリアスの助けを借りながら真実を探るテイラー。
クライマックスで発見された自由の女神像の残骸により、この惑星が未来の地球であることが判明。人類の自己破壊という衝撃的真実が明かされます。
続編4作品の展開
続・猿の惑星(1970年): テイラーを探すブレント少佐が到着。地下のミュータント人類を発見するも、最終的に地球が完全破壊される
新・猿の惑星(1971年): タイムスリップした猿の夫婦ジーラとコーネリアスが1973年の地球へ。息子シーザーが生き残る
猿の惑星・征服(1972年): 成長したシーザーが人間による猿の奴隷制度に反乱を起こす
最後の猿の惑星(1973年): シーザーが猿と人間の平和共存を目指す
2001年版リメイク
2001年の『PLANET OF THE APES/猿の惑星』は、オリジナルシリーズとリブートシリーズのどちらにも属さない、独立したリメイク作品です。
この映画はティム・バートン監督によるリメイクで、オリジナルの1968年版『猿の惑星』を新たな視点で再解釈したものです。
PLANET OF THE APES/猿の惑星 (Planet of the Apes)(2001)
現代の宇宙飛行士レオ・デビッドソンが話す人間のような猿が住む惑星に着陸します。
彼は猿に捕らえられ、他の人間と一緒に檻に入れられますが、やがて猿社会から脱出を試みます。
映画の結末では、再び地球に戻ったレオが、猿が支配する現代の地球を目撃するという衝撃のラストシーンが描かれます。
リブートシリーズ(2011年〜)
猿の惑星: 創世記(2011年)
基本情報:
- 監督:ルパート・ワイアット
- 主演:ジェームズ・フランコ、アンディ・サーキス
- ロッテン・トマト評価:81%
アルツハイマー病治療薬ALZ-112の実験により、チンパンジーのシーザーが人間並みの知能を獲得。やがて同胞を解放し、人間社会への反乱を起こします。
革新的技術: アンディ・サーキスによるモーションキャプチャー技術でリアルな猿の表情と動作を実現
猿の惑星: 新世紀(2014年)
基本情報:
- 監督:マット・リーヴス
- ロッテン・トマト評価:91%
猿インフルエンザウイルスにより人類の99%が死滅した10年後。シーザー率いる猿コミュニティと生き残った人間との間で避けられない対立が発生します。
猿の惑星: 聖戦記(2017年)
基本情報:
- 監督:マット・リーヴス
- ロッテン・トマト評価:94%(シリーズ最高評価)
大佐率いる人間軍との最終戦争。シーザーは個人的復讐心と種族のリーダーとしての責任の間で葛藤し、最終的に自らの命を犠牲にして仲間たちに安住の地をもたらします。
猿の惑星/キングダム(2024年)
基本情報:
- 監督:ウェス・ボール
- 主演:オーウェン・ティーグ、フレイヤ・アーラン
- ロッテン・トマト評価:80%
『聖戦記』から300年後の2328年が舞台。シーザーは伝説となり、新主人公ノアが登場。失われた故郷を取り戻すため、プロキシマス・シーザーの帝国や人間の女性メイとの出会いを通じて成長していきます。

主要キャラクター解説
シーザー(リブートシリーズの核心)
キャラクター設定:
- 種族:チンパンジー
- 特徴:ALZ-112により獲得した超知能
- 演者:アンディ・サーキス
シーザーは実験動物から猿のリーダー、そして種族の救世主へと成長。「猿は殺し合わない」という信念を持ちながらも、現実の厳しさの前でその理想を貫く困難さが描かれています。
ノア(新世代の主人公)
『キングダム』の主人公ノアは、イーグル・クラン出身の若いチンパンジー。シーザーの直接的後継者ではありませんが、彼の理想を現代に蘇らせる存在として描かれています。
シリーズの時系列
リブートシリーズ完全時系列
- 2011年頃(創世記): ALZ-112開発、シーザー誕生、猿インフルエンザ拡散開始
- 2021年頃(新世紀): 人類文明99%崩壊、猿コミュニティ形成
- 2027年頃(聖戦記): 人間軍との最終戦争、シーザーの死
- 2328年(キングダム): 猿文明完全確立、新世代の物語
初心者におすすめの鑑賞順序
パターン1:現代版から(推奨)
- 猿の惑星: 創世記(2011)
- 猿の惑星: 新世紀(2014)
- 猿の惑星: 聖戦記(2017)
- 猿の惑星/キングダム(2024)
- 猿の惑星(1968)
メリット: 現代的映像で入りやすく、物語の流れが理解しやすい
パターン2:古典から
- 猿の惑星(1968)
- リブートシリーズ4作品
メリット: オリジナルの衝撃を純粋に味わえる
どの作品が最も面白いか
批評家・観客評価ランキング:
- 猿の惑星: 聖戦記(2017) – ロッテン・トマト94%
- 猿の惑星: 新世紀(2014) – ロッテン・トマト91%
- 猿の惑星(1968) – ロッテン・トマト89%
- 猿の惑星: 創世記(2011) – ロッテン・トマト81%
- 猿の惑星/キングダム(2024) – ロッテン・トマト80%
シリーズが描く普遍的テーマ
人類への警鐘
『猿の惑星』は一貫して人類の自己破壊的性質に警告を発しています。
主要メッセージ:
- 核戦争の恐怖
- 科学技術の倫理的使用
- 種族間の共存の重要性
- 文明の脆さ
進化論的視点
シリーズは「適者生存」の概念を独特な視点で再解釈。知的生命体としての人間の特権性に疑問を投げかけ、真の進化とは共存である可能性を示唆しています。
20世紀スタジオ 公式チャンネル
シリーズまとめて視聴するなら
Amazonプライムビデオなら過去作品も配信中:
- 猿の惑星: 創世記
- 猿の惑星: 新世紀
- 猿の惑星: 聖戦記
- 猿の惑星/キングダム(最新作)
まとめて視聴すれば、シリーズの壮大な物語をより深く楽しめます。
実際の鑑賞体験レポート – TOHOシネマズ日比谷
先日、TOHOシネマズ日比谷で『猿の惑星/キングダム』を鑑賞してきました。実際の体験をもとに、最高の映画鑑賞方法をお伝えします。

プレミアボックスシートの魅力
鑑賞料金+1000円で利用できる「プレミアボックスシート」は本当におすすめです。
快適ポイント:
- 海外エアライン採用の革張り高級シート
- 左右の仕切りで周りを気にせず集中可能
- 専用荷物置きで手荷物の心配なし
- まるで個室のようなプライベート空間

水曜日割引とIMAXの価値
水曜日に鑑賞したため、通常2000円が1300円に。IMAXの追加料金700円とプレミアボックスシート1000円を合わせてもトータル3000円で最高の体験ができました。
IMAXの迫力:
- 大画面による圧倒的な臨場感
- 『キングダム』の壮大な映像美が格別
- 猿たちの表情の細かな変化まで鮮明に
映画館グルメ体験
シネマポップコーンセット(トリュフ塩バター味)も試しましたが、今回は味付けが少し濃すぎました。ただし、出来立てのポップコーンをもらえた時のふわふわ感とバターの香りは、映画の楽しさを倍増させてくれます。

初心者でも安心の内容
『キングダム』はシリーズ初心者でも十分楽しめる内容でした。過去作品を観ていなくても、映画内で背景がしっかり説明されるため、すぐに物語に引き込まれます。
主人公ノアの魅力:
- 若くて勇敢な猿としての成長物語
- 人間女性メイとの出会いによる変化
- 見た目のカッコよさも相まって魅力的なキャラクター
まとめ:なぜ猿の惑星は愛され続けるのか
『猿の惑星』シリーズが55年以上愛され続ける理由は、単なるSFエンターテインメントを超えた普遍的テーマにあります。
シリーズの魅力:
- 時代を超越したメッセージ – 「地球だった」という衝撃は、人類の傲慢さと文明の脆さを象徴
- 技術革新と物語の融合 – 特殊メイクから最新モーションキャプチャーまで、常に最先端技術を活用
- 複層的キャラクター – シーザーのような複雑な人物像が種族を超えた共感を呼ぶ
- 哲学的深さとエンターテインメント性 – 深いテーマを扱いながらも幅広い観客を魅了
最終的に『猿の惑星』は問いかけます:
「真の知性とは何か?」 「異なる種族が共存することは可能なのか?」
砂浜に埋もれた自由の女神像が象徴するように、私たちの文明も永遠ではありません。しかし、そのことを認識し、より良い未来を目指すことができるのは今を生きる私たち自身です。
『猿の惑星』は単なる映画シリーズではなく、人類の未来への道標として、これからも重要なメッセージを送り続けることでしょう。
あなたも今日から、この壮大な物語の世界に足を踏み入れてみませんか?
