今週は、動物を「使う」ことや「飼う責任」について考えさせられる話が集まりました。
実験施設から救い出された475頭のビーグル、毎日のごはんに見つかった小さなプラスチック、放された金魚が自然をこわしてしまう話、そしてケージをなくした新しい保護施設。
ペットと暮らす私たちに、身近なニュースをお届けします。
① 米国:実験用のビーグル475頭が、新しい家族をさがすことに
動物実験のためにビーグルを繁殖させていた、アメリカ・ウィスコンシン州の施設「Ridglan Farms(リッジラン・ファームズ)」が、閉鎖を決めました。
残された475頭は、保護団体に引き取られます。中心になるのは、フロリダの大きな保護団体「Big Dog Ranch Rescue」。一部の犬は、退役した軍人さんを支えるセラピー犬を育てる団体などにも渡り、新しい役割をもらって“第二の犬生”を歩みはじめています。
この施設には長いあいだ反対の声があり、6月には大学のキャンパス前でも、実験をやめてほしいという集まりが開かれました。
出典:Associated Press(ABC7) / Rise for Animals(米国・英語)
動物倫理ライター・めあり動物実験をしなくてもいい世の中に、少しずつでも近づいてほしいですね。
② 英国:ペットフードの76%から、小さなプラスチックが見つかる
イギリスのサセックス大学とエクセター大学の研究チームが、イギリスで売られている犬・猫・ハリネズミ用のフード38種類を調べました。その結果、76%から「マイクロプラスチック」(とても小さなプラスチックのかけら)が見つかったと、6月17日に発表しました。
安いフードほど多く見つかり、お肉や動物由来の原料を使った製品では、見つかった割合が90%にのぼりました。
どこからプラスチックが入りこむのか(原料なのか、包装なのか、加工のときなのか)は、まだこれからの研究課題です。なお、この研究は「植物性のフードなら安心」と結論づけたわけではないので、その点は気をつけて読みたいところです。
出典:University of Sussex / PetfoodIndustry(英国・英語)
動物倫理ライター・めあり気になって調べてみたら、アメリカやスペインで売られているフードからも見つかっているそうです。どうやら特定の国だけの話ではなく、まだ世界中で十分に調べられていないだけみたい。どの国でも、と思うと心配ですね。
③ 米国:放された金魚が、湖の自然をこわしてしまうとわかった
とても身近なペットの「金魚」。でも、野生の湖や池に放すと、自然を大きくこわしてしまうことが、実験でわかりました。アメリカのトレド大学とミズーリ大学の研究チームの発表です。
放された金魚は、水をにごらせ、水草を抜き、貝や小さな生きものを食べつくしてしまいます。その結果、もとの自然にもどすのがとても難しい状態になってしまうそうです。
「逃がしてあげよう」という優しさが、じつは自然をこわすことにつながりかねない、という警告です。いらなくなった金魚は、放したりせず、お店に返したり、ほしい人を探したり、自治体に相談したりしてほしい、と研究者は呼びかけています。
出典:University of Toledo / ScienceDaily(米国・英語)
動物倫理ライター・めあり一匹放しただけで、池ぜんぶの命に関わってしまうんですね
④ 米国:ケージをなくした、新しい犬の保護施設がオープン
「保護施設は、悲しくて怖い場所」。そんなイメージをくつがえす施設が、アメリカのジョージア州にできました。
つくったのは、その州でいちばん大きい「殺処分ゼロ」の団体「Furkids(ファーキッズ)」。広さは約1,400㎡です。
いちばんの特徴は、犬どうしが吠え合うこれまでの犬舎をやめて、すべての犬に「個室」を用意したこと。せまいケージにくらべて、犬たちのストレスがぐっと減ります。
あずかれる犬の数も65頭から135頭に増え、トリミングのスペースや、室内外の遊び場もあります。動物病院の機能をまとめた施設も、7月の終わりにオープンする予定です。
団体の代表は「動物の保護施設は、悲しくて怖い場所でなくていい」と話しています。
出典:Rough Draft Atlanta / WSB-TV(米国・英語)
動物倫理ライター・めあり世界中の施設が同じような施設になってほしいですね。






