ペット同伴ショッピングの国際比較【ショッピング編】
ペットが家族の一員としてますます大切にされる現代、ペットと一緒に過ごせる場所や店舗の需要が世界中で高まっています。
しかし、ペット同伴に対する文化や規制は国ごとに大きく異なり、同じ企業でも国によって対応が異なることも少なくありません。
私は、アメリカで30年間にわたって生活し、現在は日本に在住しています。
アメリカでの豊かなペット同伴文化を経験し、日本の現状と比較することで、両国の違いを肌で感じてきました。
本記事では、アメリカ(特にニューヨーク)と日本におけるペット可店舗の状況を比較しました。
今回は特にショッピングに特化した情報を提供しますが、ホテルやレストランなど、他のペット同伴可能な場所については、今後の記事で詳しく取り上げる予定です。
私自身の経験とリサーチを通じて、各国の実情に基づいたリアルな視点を提供できれば幸いです。
アメリカのペット可店舗事情:ニューヨークを中心に見るペットフレンドリー文化
私はアメリカ、ニューヨークとカリフォルニアに長年住んでいました。
その間、愛犬と一緒にショッピングを楽しむことが日常の一部となっており、ニューヨークではペット同伴が可能な店舗が数多く存在することを実感していました。
リードをつけていれば入店可能な場所が多く、特に食料品店以外では、さまざまなショップでペット同伴が許可されているのが特徴です。
以下に、私自身が愛犬と一緒に訪れたことのある店舗や、全米でペット同伴が許可されている店舗の情報を紹介します。
私が愛犬と訪れたニューヨークのペット可店舗
ニューヨークでは、以下の店舗に愛犬を連れてショッピングに出かけることがよくありました。
- Apple Store(アップルストア)
- 最先端のテクノロジー製品を扱うApple Storeは、ペット同伴が許可されている店舗の一つです。愛犬と一緒に新しいガジェットを試すことができるため、特に技術好きのペットオーナーにとっては理想的な場所です。
- UNIQLO(ユニクロ)
- 以前は、ユニクロでもペット同伴が可能でした。手頃な価格で高品質なファッションアイテムを提供するこの店舗では、愛犬と一緒に買い物を楽しむことができましたが、現在は店舗によって状況が変わっているようです。
- MUJI(無印良品)
- シンプルで機能的な生活用品を提供する無印良品も、ペット同伴が可能な店舗の一つです。愛犬と一緒に訪れることで、日常生活をより豊かにするアイテムを見つけることができました。
- Sephora(セフォラ)
- 美容と化粧品の店として知られるSephoraは、ペット同伴が許可されている数少ない店舗の一つです。美しさにこだわるペットオーナーにとって、愛犬と一緒に訪れることができるこの店舗は非常に便利です。
- PetSmart
- ペット用品店として、PetSmartは全米に1,650以上の店舗を展開しており、全ての店舗でリードをつけたお行儀の良い犬や、猫、鳥などの家庭用ペットが入店可能です。
- petco
- PetSmartと同様に、Petcoも全米に1,400以上の店舗を展開しており、全ての家庭用ペットを歓迎しています。ユニオンスクエアのペトコによく行っていました。
- Home Depot(ホームデポ)
- DIY愛好家にとって理想的なホームセンターであるホームデポも、ペット同伴が可能です。ただし、店舗によってはマネージャーの裁量で入店が制限される場合があるため、訪問前に確認することが推奨されます。私も何度か愛犬を連れて行きましたが、特に問題なく入店できました。
全米でのペット可店舗の状況
アメリカ全土には、以下のようにペット同伴が可能な店舗が数多く存在します。これらの店舗では、ペットを連れてのショッピングが楽しめるため、ペットオーナーにとって非常に便利です。
- Petco
- 対応店舗: 全店舗
- PetSmartと同様に、Petcoも全米に1,400以上の店舗を展開しており、全ての家庭用ペットを歓迎しています。どの店舗でも安心して連れて行くことができます。
- Michael’s(マイケルズ)
- 対応店舗: 全店舗
- クラフト用品チェーンのマイケルズでは、ペットが創作活動に関わることがあることを理解し、全店舗でリードをつけた犬や猫を歓迎しています。愛犬と一緒にクリエイティブなインスピレーションを求めるのに最適な場所です。
- Hobby Lobby(ホビー・ロビー)
- 対応店舗: 大部分の店舗
- ホビー・ロビーもまた、ペットを歓迎するクラフト用品チェーンです。ただし、公式なポリシーは存在しないため、一部の店舗ではペットの入店が制限されることがあります。訪問前に確認するのが安全です。
- Nordstrom(ノードストローム)
- 対応店舗: 全店舗
- ノードストロームは、犬を歓迎する数少ない高級デパートチェーンの一つです。店内では短いリードを使用し、犬が良い行動を取るように注意する必要があります。
- Harbor Freight(ハーバーフレイト)
- 対応店舗: 全店舗
- DIY愛好家たちは、家での作業中に犬が一緒にいることを喜びますが、ハーバーフレイトの全店舗でも同じように犬を歓迎しています。店舗によってはペット関連の商品も少量ながら取り揃えています。
- Tractor Supply Co.(トラクター・サプライ・カンパニー)
- 対応店舗: 全店舗
- トラクター・サプライ・カンパニーは、行儀の良い家庭のペットをすべて歓迎しています。店舗では、他のペットや動物と出会うことも多いため、犬が社会化されていることが重要です。
- T.J. Maxx
- 対応店舗: 一部店舗
- カジュアルな衣料品チェーンのT.J. Maxxは、公式には犬に優しい店舗ではありませんが、店舗マネージャーによってはペットを歓迎している場合もあります。訪問前に電話で確認することをお勧めします。
- Bass Pro Shops(バス・プロ・ショップ)
- 対応店舗: 全店舗
- バス・プロ・ショップでは、釣り具やアウトドア用品を購入する際に愛犬を連れて行くことができます。ただし、州や地方の法律によっては一部店舗で制限がある場合があります。
- Ross(ロス)
- 対応店舗: 一部店舗
- Rossもまた、T.J. Maxxと同様に、店舗によってはペットの入店が許可される場合があります。出発前に確認することが推奨されます。
- Joann Fabrics
- 対応店舗: 全店舗
- Joann Fabricsは、マイケルズと同じようなクラフト用品を提供しており、ペット同伴が可能な店舗です。犬と一緒に訪れて、クラフト用品を購入するのに適しています。
- Pottery Barn(ポッタリー・バーン)
- 対応店舗: 全店舗
- 家具や装飾品を扱うポッタリー・バーンも、全店舗でペットを歓迎しています。商品が壊れやすいものもあるため、ペットが良い行動を取ることが重要です。
- Bed Bath & Beyond(ベッド・バス・アンド・ビヨンド)
- 対応店舗: 全店舗
- ベッド・バス・アンド・ビヨンドは、シャワーラックからタオルまで、あらゆる家庭用品を取り揃えたワンストップショップです。犬にも優しいこの大手小売業者は、店舗によってはドッグカートを提供していることもあります。
- Macy’s(メイシーズ)
- 対応店舗: 大部分の店舗
- メイシーズは、高級デパートでありながらも、ペットに優しい店舗です。ただし、モール内の店舗では制限がある場合があるため、事前に確認することが望ましいです。
- Gap(ギャップ)
- 対応店舗: 大部分の店舗
- ギャップは、犬を連れて新しいジーンズを買いに行くのに最適な場所です。店舗によってはペットの入店が制限されることがあるため、訪問前に確認が必要です。
- Old Navy(オールド・ネイビー)
- 対応店舗: 大部分の店舗
- ギャップが所有するオールド・ネイビーも、非公式ながらペットフレンドリーポリシーを持っています。モール内の店舗では制限があることがあるため、事前確認をお勧めします。
- Cabela’s(カベラズ)
- 対応店舗: 大部分の店舗
- カベラズもバス・プロ・ショップと同様に、ペットを歓迎する店舗です。ただし、州や地方の法律によって制限がある場合がありますので、事前に確認することが推奨されます。
- Barnes & Noble(バーンズ・アンド・ノーブル)
- 対応店舗: 一部店舗
- 書店として有名なバーンズ・アンド・ノーブルは、公式にはほとんどの店舗で犬の入店を禁止しています。ただし、店舗マネージャーの裁量で許可される場合もありますので、事前に確認が必要です。
- Victoria’s Secret(ビクトリアズ・シークレット)
- 対応店舗: 大部分の店舗
- 犬を連れて行けるとは思わないような場所かもしれませんが、ビクトリアズ・シークレットは多くの店舗で犬を歓迎しています。店舗が混雑していることが多いため、小型犬が最適です。
- Marshalls(マーシャルズ)
- 対応店舗: 一部店舗
- T.J. MaxxとRossと同じ会社が所有するマーシャルズも、公式にはペット禁止のポリシーを持っていますが、店舗によっては許可される場合があります。訪問前に電話で確認するのが良いでしょう。
- Half Price Books(ハーフ・プライス・ブックス)
- 対応店舗: 全店舗
- 犬を愛する読書家にとっての楽園であるハーフ・プライス・ブックスでは、リードをつけた犬と一緒に店内を歩き回り、次の文学の冒険を探すことができます。
- Ace Hardware(エース・ハードウェア)
- 対応店舗: 大部分の店舗
- 家庭での工作や工具の購入をサポートするエース・ハードウェアも、多くの店舗でペット同伴が可能です。ただし、一部のフランチャイズ店では独自のペットポリシーを設定している場合があるため、訪問前に確認するのが良いでしょう。
- Ann Taylor(アン・テイラー)
- 対応店舗: 一部店舗
- 女性向けのスタイリッシュな衣料品を提供するアン・テイラーも、犬を連れてのショッピングが可能な店舗があります。ただし、小規模なチェーンであるため、事前に電話で確認することをお勧めします。
- Lush Cosmetics(ラッシュ・コスメティックス)
- 対応店舗: 全店舗
- 動物実験を厳格に禁止しているラッシュ・コスメティックスも、ペットに優しい店舗です。すべての商品がビーガンまたはベジタリアン認定を受けており、動物実験を一切行わないポリシーが徹底されています。
日本のペット可店舗事情:ホームセンターとショッピングモールに見るペットフレンドリー文化
私が愛犬と訪れている日本のペット可店舗
日本では、以下の店舗に愛犬を連れてショッピングに出かけることがよくあります。
- カインズ
- カインズは、日本全国に展開する大手ホームセンターで、ペット同伴が可能な店舗の一つです。愛犬と一緒に日用品やDIY用品を探しながら、店内をゆっくりと楽しむことができるため、ペットオーナーにとって非常に便利な場所です。
- ナフコ
- ナフコもまた、ペット同伴が許可されているホームセンターで、日常的に愛犬と一緒に訪れることができます。園芸用品や家庭用品を扱うこの店舗は、ペット専用カートも用意されており、安心してショッピングを楽しむことができます。
ちなみにコメリはペット同伴が許可せれていませんでした。
ペット同伴ショッピング日本の現状とアメリカとの比較
最近、ペット同伴で入店できる店舗が日本でも増えてきています。
例えば、無印良品は、2022年10月13日に大阪府箕面市の「みのおキューズモール」内に、全国初のペット同伴可能な店舗をオープンしました。
この店舗では、小型犬に限り、専用カートや顔が出ないカート・バッグを使用して、店内全てのエリアに入店できるようになっています。
特に週末には、多くのペット連れのお客様が訪れ、複数のカートが常時稼働するほどの人気を集めています。
また、ユニクロ銀座店やマロニエゲート銀座店もペット同伴が可能です。
さらに、ケーズデンキ、コジマ電気、ニトリでもペット同伴が許可されているとの情報があります。
これらの店舗は、ペットを連れてのショッピングをより楽しめる場所として注目されていますが、日本ではまだ条件付きでの入店が主流です。
例えば、無印良品では、小型犬限定であり、ペットは専用カートやバッグに入れる必要があるなどのルールが設けられています。
私もこれから愛犬とこれらの店舗を利用し、実際のレポートをお届けしたいと考えています。
現時点での感想としては、日本ではペット同伴の文化が徐々に広がっているものの、条件付きでの入店が多く、まだまだペットフレンドリーな環境とは言えないと感じます。
アメリカでは、リードをつけて普通に床を歩くことができ、大型犬でも気軽に店内に入れる店舗が多い点と比べると、日本のペット同伴文化はまだ発展途上のようです。
これからも、日本のペット同伴可能な店舗を積極的に訪れ、その体験を皆さんと共有していきたいと思います。
※なお、店舗のポリシーや状況は変わる可能性があるため、訪れる際には最新の情報を店舗に直接確認することをお勧めします。
日本とアメリカのペット同伴ショッピング文化の比較まとめ
- ペット同伴で入店できる店舗が日本でも増加中
- 無印良品が全国初のペット同伴可能店舗を大阪にオープン
- 無印良品の店舗では小型犬が専用カートで入店可能
- ユニクロ銀座店やマロニエゲート銀座店でもペット同伴が可能
- ケーズデンキ、コジマ電気、ニトリもペット同伴が許可されている
- 日本ではペット同伴が可能でも条件付きが多い
- 日本のペット同伴文化はまだ発展途上である
- アメリカのペット同伴店舗は自由度が高い
- アメリカではリードをつけたペットが自由に店内を歩ける
- アメリカでは大型犬も歓迎される店舗が多い
- アメリカと日本のペット同伴文化には大きな違いがある
- 筆者は今後も日本のペット同伴可能な店舗を訪れる予定である
- 日本のペット同伴文化のさらなる発展に期待する
- 最新情報を店舗に直接確認することが推奨される
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