「浮世絵動物園 江戸の動物大集合!」レビュー|江戸時代の動物愛を現代に伝える名著

浮世絵動物園 江戸の動物大集合 表紙 小学館 太田記念美術館監修

動物だらけの江戸の町へようこそ!

愛情を注がれる猫や犬、日々の営みを助けた馬や牛など、日々の暮らしをともにした動物から、おめでたい鶴や亀、地震を起こすとされた鯰など、人々の願いや想いが託された動物、さらには舶来の珍獣まで、浮世絵には、さまざまな動物が登場します。

太田記念美術館監修による約160点の浮世絵を通して、江戸の人々と動物の深い関わりを体験できる贅沢な書籍として、多くの読者に愛され続けています。

目次

書籍の基本情報

「浮世絵動物園 江戸の動物大集合!」詳細データ

  • 出版社: 小学館
  • 発行年: 2021年
  • 価格: 2,640円(税込)
  • ページ数: 128ページ
  • ISBN: 978-4-09-682360-6
  • 監修: 太田記念美術館
  • 編著者: 赤木美智、渡邉晃、日野原健司

太田記念美術館で過去2回にわたって開催され、大好評を博した同名の展覧会がベースとなっています。この人気展覧会の魅力を書籍として再現した貴重な一冊!

浮世絵動物園 江戸の動物大集合 裏表紙 目次と内容紹介

なぜこの本が特別なのか?

圧倒的なビジュアル体験

本書最大の魅力は、160点もの浮世絵による圧倒的な視覚体験です。

葛飾北斎や歌川広重といった名だたる浮世絵師たちが描いた動物の表現は、現代の私たちの感覚と驚くほど共通しています。

その多彩な表現は、「かわいい!」「おもしろい!」「ちょっとヘン!?」と、見ているだけで楽しいもの。

でも、さらにそれらを読み解いていくと、当時の人々の暮らしが動物とともにあり、また、ときに神聖でときに恐ろしい、動物のもつさまざまなイメージもふくめて、人々が動物たちを愛でていたことが見えてきます。

学術的価値の高さ

太田記念美術館で「浮世絵動物園」の展覧会が開かれるのは、2010年、2017年に続いて3回目という実績が示すように、この企画は専門家からも高い評価を受けています。

単なる動物図鑑ではなく、江戸時代の文化史・社会史としての価値も兼ね備えた学術書としての側面も持っています。

本書の構成と見どころ

「浮世絵動物園 江戸の動物大集合!」レビュー|江戸時代の動物愛を現代に伝える名著に関する画像: ?me id=1213310&item id=20329232&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400 mall%2Fbook%2Fcabinet%2F3606%2F9784096823606 1 3
楽天ブックス

第1章:江戸の町は動物だらけ

愛されペット大集合では、現代と変わらぬ動物愛が表現されています。

  • : 浮世絵に最も多く登場する動物として、江戸の人々の愛玩動物の筆頭
  • : 狆(ちん)を中心とした小型犬への愛情
  • : インコやオウムなど、エキゾチックな鳥類の人気

暮らしに寄り添う動物では、江戸の人々の生活を支えた働く動物たちに焦点を当てています。

第2章:動物のもつ美と力

大江戸ライフスタイルwithアニマルでは、ファッションや装身具に描かれた動物モチーフを紹介。人の祈りと動物では、縁起物としての動物の意味を解説しています。

  • 鶴と亀:長寿の象徴
  • 鯰:地震を起こすとされた畏怖の対象
  • 十二支:暦と結びついた動物たち

第3章:動物エンターテインメント

見世物アニマルズでは、江戸時代の娯楽としての動物ショーを描いた作品群を収録。

擬人化ワンダーランドでは、歌川国芳の名作をはじめとした動物の擬人化表現の傑作が楽しめます。

多くの絵師が競うように描き、次々に出版された浮世絵。

描かれたモティーフを見ていくと、美人や役者など人物が多いのはもちろんですが、動物もしばしば登場する事がわかります。

第4章:物語のなかの動物たち

古典文学や伝説に登場する動物たちの表現を通して、日本文化における動物の象徴性を深く理解できます。

専門家による充実した解説

執筆陣の信頼性

本書の執筆陣は、いずれも太田記念美術館の現役学芸員です。

  • 赤木美智(主幹学芸員)
  • 渡邉晃(上席学芸員)
  • 日野原健司(主席学芸員)

浮世絵研究の第一線で活動する専門家による解説だからこそ、信頼できる内容となっています。

読者の評価と反響

Amazon・楽天での高評価

Amazon 売れ筋ランキング: – 957位日本人画家の本と安定した人気を保っており、読者からは以下のような声が寄せられています:

  • 「江戸時代の動物愛がよくわかる」
  • 「浮世絵入門書としても優秀」
  • 「写真の品質が素晴らしい」
監修:太田記念美術館, 著:赤木 美智, 著:渡邉 晃, 著:日野原 健司
¥2,640 (2025/08/25 11:49時点 | Amazon調べ)

まとめ:江戸時代の動物愛を現代に橋渡しする名著

「浮世絵動物園 江戸の動物大集合!」は、江戸時代の人々の動物愛を現代に伝える貴重な文化的架け橋として、その価値を十分に発揮しています。

160点の浮世絵が語る物語は、時代を超えた人間と動物の普遍的な関係性を教えてくれます。

浮世絵初心者から専門家まで、幅広い読者層に愛される本書は、日本の美術史・文化史を学ぶ上でも欠かせない一冊です。

動物が描かれた浮世絵約160点で読み解く、日本人と動物の歴史と文化、深い愛情。

現代の私たちが動物に抱く感情と江戸の人々の気持ちが驚くほど似ていることに気づかされ、日本文化の連続性を実感できる貴重な体験を提供してくれます。


関連リンク

参考文献

最後まで読んでくださって、ありがとうございました!
動物たちの魅力をお伝えできていれば嬉しいです ♡
※この記事には広告(PR)が含まれています。
浮世絵動物園 江戸の動物大集合 表紙 小学館 太田記念美術館監修

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
目次